計算例の「青い蛇」と「青い猪」はどう決まるのですか
上の計算例(1995年3月15日14時30分、東京都、女性)では、日柱の動物が「青い蛇」、年柱の動物が「青い猪」と表示されています。命式表の左から二番目にある日柱が乙巳、右端にある年柱が乙亥だからです。
名前の付け方は一つだけです。柱の上の字である天干を五行の色に、下の字である地支を十二支の動物に置き換えます。乙は木の天干なので「青い」、巳は蛇、亥は猪です。同じ置き換えをすると、計算例の月柱の己卯は黄色いうさぎ、時柱の癸未は黒い羊になります。計算機が名前を表示するのは、日柱と年柱の二つです。
| 色 | 五行 | 天干(読み) | 年柱がこの色になる西暦の下一桁 |
|---|---|---|---|
| 青い | 木 | 甲(きのえ)・乙(きのと) | 4・5 |
| 赤い | 火 | 丙(ひのえ)・丁(ひのと) | 6・7 |
| 黄色い | 土 | 戊(つちのえ)・己(つちのと) | 8・9 |
| 白い | 金 | 庚(かのえ)・辛(かのと) | 0・1 |
| 黒い | 水 | 壬(みずのえ)・癸(みずのと) | 2・3 |
十干の訓読みには、五行がそのまま入っています。国立天文台暦計算室の暦Wikiは、十干の読みが五行説と関連していると説明し、甲を「きのえ(木の兄)」、乙を「きのと(木の弟)」と示しています。同じように「ひのえ・ひのと」は火、「つちのえ・つちのと」は土、「かのえ・かのと」は金、「みずのえ・みずのと」は水です。
天干と色の対応は、韓国の経済紙イーデイリーが2023年1月2日の記事で説明しています。甲と乙は青、丙と丁は赤、戊と己は黄、庚と辛は白、壬と癸は黒です。
表の右端の列は、西暦の下一桁から年柱の色を調べるためのものです。1995年は下一桁が5なので青、2026年は6なので赤です。立春より前に生まれた人は、前の年の数字で調べてください。
色と動物の組み合わせはなぜ60種類なのですか
天干は10、地支は12あります。すべてを組み合わせれば120通りですが、干支は60通りしかありません。陽の天干(甲・丙・戊・庚・壬)は陽の地支(子・寅・辰・午・申・戌)とだけ、陰の天干(乙・丁・己・辛・癸)は陰の地支(丑・卯・巳・未・酉・亥)とだけ組み合わさるからです。
五つの色には、陽の天干と陰の天干が一つずつあります。そのため、どの動物にも五つの色がそろい、5×12で60種類になります。たとえば、ねずみ(子)は陽の地支なので、青いねずみは甲子です。乙子という干支はありません。
下の表に60の干支をすべて並べました。色と動物の名前は、計算機が表示する表記と同じです。
| 地支(読み) | 青い(木) | 赤い(火) | 黄色い(土) | 白い(金) | 黒い(水) |
|---|---|---|---|---|---|
| 子(ね) | 青いねずみ(甲子) | 赤いねずみ(丙子) | 黄色いねずみ(戊子) | 白いねずみ(庚子) | 黒いねずみ(壬子) |
| 丑(うし) | 青い牛(乙丑) | 赤い牛(丁丑) | 黄色い牛(己丑) | 白い牛(辛丑) | 黒い牛(癸丑) |
| 寅(とら) | 青い虎(甲寅) | 赤い虎(丙寅) | 黄色い虎(戊寅) | 白い虎(庚寅) | 黒い虎(壬寅) |
| 卯(う) | 青いうさぎ(乙卯) | 赤いうさぎ(丁卯) | 黄色いうさぎ(己卯) | 白いうさぎ(辛卯) | 黒いうさぎ(癸卯) |
| 辰(たつ) | 青い龍(甲辰) | 赤い龍(丙辰) | 黄色い龍(戊辰) | 白い龍(庚辰) | 黒い龍(壬辰) |
| 巳(み) | 青い蛇(乙巳) | 赤い蛇(丁巳) | 黄色い蛇(己巳) | 白い蛇(辛巳) | 黒い蛇(癸巳) |
| 午(うま) | 青い馬(甲午) | 赤い馬(丙午) | 黄色い馬(戊午) | 白い馬(庚午) | 黒い馬(壬午) |
| 未(ひつじ) | 青い羊(乙未) | 赤い羊(丁未) | 黄色い羊(己未) | 白い羊(辛未) | 黒い羊(癸未) |
| 申(さる) | 青い猿(甲申) | 赤い猿(丙申) | 黄色い猿(戊申) | 白い猿(庚申) | 黒い猿(壬申) |
| 酉(とり) | 青い鶏(乙酉) | 赤い鶏(丁酉) | 黄色い鶏(己酉) | 白い鶏(辛酉) | 黒い鶏(癸酉) |
| 戌(いぬ) | 青い犬(甲戌) | 赤い犬(丙戌) | 黄色い犬(戊戌) | 白い犬(庚戌) | 黒い犬(壬戌) |
| 亥(い) | 青い猪(乙亥) | 赤い猪(丁亥) | 黄色い猪(己亥) | 白い猪(辛亥) | 黒い猪(癸亥) |
この呼び方は、韓国の百科事典にも載っています。韓国民族文化大百科事典の「干支」の項は、六十干支の別名は主に陰陽家が使い、その多くは天干の色と地支の動物を合わせた呼び名だと説明しています。例として挙げられているのは、甲子の청서(青鼠)、丙寅の적호(赤虎)、戊辰の황룡(黄龍)です。このサイトの「青いねずみ」「赤い虎」「黄色い龍」は、これを日本語に言い換えたものです。
亥の動物は、韓国と日本で違います。イーデイリーの同じ記事は、十二支の最後の亥を豚(돼지)としています。日本の十二支では猪なので、このサイトは「猪」と表示しています。
年柱の動物と日柱の動物はどう違いますか
年柱の動物は生まれた年の干支から、日柱の動物は生まれた日の干支から決まります。日本で「えと」と呼んでいる生まれ年の十二支は、命式では年柱の地支にあたります。ただしサジュ(韓国式四柱推命)では年の境目が立春なので、1月1日から立春(2月4日ごろ)の前までに生まれた人は、年柱が一つ前の年の干支になります。日柱の動物は、それとは別に生まれた日から出る、もう一つの名前です。
| 比べる点 | 年柱の動物 | 日柱の動物 |
|---|---|---|
| もとになる干支 | 生まれた年の干支 | 生まれた日の干支 |
| 替わる間隔 | 1年ごと。60年で一巡します | 1日ごと。60日で一巡します |
| 切り替わる瞬間 | 立春の瞬間 | 出生地の真太陽時の23時 |
| 同じ名前になる人 | 同じ立春から次の立春の前までに生まれた人 | 60日に一度めぐる、同じ干支の日に生まれた人 |
| 命式表での位置 | 右端の柱 | 左から二番目の柱。天干が日干です |
韓国民族文化大百科事典の「四柱」の項によると、日柱には暦に載っているその日の干支をそのまま使います。日柱は、年や節気とは関係のない、その日に固有の干支だからです。日の干支は甲子から癸亥まで1日に一つずつ進み、60日で一巡します。
同じ項は、日柱の天干である日干を「己身」と呼び、命式はこの日干を中心に読むと説明しています。日柱の動物の色は、この日干の五行の色です。日干については日干の調べ方にまとめています。
日柱が替わるのは、時計の0時ではありません。このサイトの計算機は、出生地の真太陽時が23時になったところで、日柱を翌日の干支に替えます。計算例と同じ1995年3月15日に東京都で生まれた場合、時計の22時50分(真太陽時22時59分)までは乙巳で「青い蛇」、22時51分(真太陽時23時00分)からは翌日の丙午で「赤い馬」です。
色と動物の名前は干支そのものの別名なので、年柱にも日柱にも同じようにあてはめられます。このサイトでは、日柱と年柱の両方に同じ60の名前を表示しています。
最近と今後の年は、何色のどの動物ですか
サジュの年柱は、1月1日でも旧正月でもなく、立春の瞬間に切り替わります。韓国民族文化大百科事典の「四柱」の項も、易術では立春を起点に新しい年が始まり、旧正月を過ぎていても立春の前なら前の年の干支を年柱にすると説明しています。
下の表は、2020年から2033年までの立春の瞬間と、その瞬間から始まる年柱です。時刻は日本時間です。
| 西暦 | 立春の瞬間(日本時間) | この瞬間からの年柱 | 色と動物 |
|---|---|---|---|
| 2020年 | 2月4日 18時03分19秒 | 庚子 | 白いねずみ |
| 2021年 | 2月3日 23時58分48秒 | 辛丑 | 白い牛 |
| 2022年 | 2月4日 5時50分47秒 | 壬寅 | 黒い虎 |
| 2023年 | 2月4日 11時42分33秒 | 癸卯 | 黒いうさぎ |
| 2024年 | 2月4日 17時27分07秒 | 甲辰 | 青い龍 |
| 2025年 | 2月3日 23時10分28秒 | 乙巳 | 青い蛇 |
| 2026年 | 2月4日 5時02分08秒 | 丙午 | 赤い馬 |
| 2027年 | 2月4日 10時46分18秒 | 丁未 | 赤い羊 |
| 2028年 | 2月4日 16時31分13秒 | 戊申 | 黄色い猿 |
| 2029年 | 2月3日 22時20分47秒 | 己酉 | 黄色い鶏 |
| 2030年 | 2月4日 4時08分28秒 | 庚戌 | 白い犬 |
| 2031年 | 2月4日 9時58分19秒 | 辛亥 | 白い猪 |
| 2032年 | 2月4日 15時48分59秒 | 壬子 | 黒いねずみ |
| 2033年 | 2月3日 21時41分36秒 | 癸丑 | 黒い牛 |
立春の時刻は、このサイトの計算機が使っている暦ライブラリ lunar-typescript の値です。2020年から2027年までの8年分は、国立天文台が発表した各年の暦要項と照らし合わせました。暦要項の時刻は分単位で、表の値の秒を四捨五入すると8年とも一致します(2026年10月9日に確認)。2028年以降は、暦要項がまだ発表されていないため、ライブラリの計算値だけを載せています。
立春は2月4日とは限りません。日本時間では、表の14年のうち2021年・2025年・2029年・2033年が2月3日です。計算機は瞬間どうしを比べるので、海外で生まれた場合も同じ瞬間に年柱が替わります。
1月1日から立春の前までに生まれた人の年柱は、前の年の干支です。2026年の立春は2月4日5時02分08秒なので、2026年1月20日生まれの年柱は乙巳で「青い蛇」です。計算機は入力された時刻をその分の0秒として扱うため、2月4日5時02分と入力すると青い蛇、5時03分と入力すると丙午の「赤い馬」になります。日本の出生地を選び、出生時刻を不明にして2月4日を入力すると、赤い馬を表示したうえで、年柱のもう一つの候補が乙巳であることを注記します。
韓国の報道には、暦の年が明けた時点で新しい年の名前を使っている例があります。韓国のニュース専門放送局YTNは2026年1月1日の放送で、その年を「赤い馬の年」と伝え、火と赤の気を意味する丙と、馬を意味する午が合わさった丙午年だと説明しました。イーデイリーも2023年1月2日の記事で、その年を癸卯年、「黒いうさぎの年」と呼んでいます。サジュの年柱で数えると、どちらの日付もまだ立春の前で、年柱は前の年の干支です。
2027年は丁未で「赤い羊」です。丁未が日干ごとにどの通変星にあたるかは2027年・丁未で説明しています。
「黒い猿」は何年、何日の生まれですか
色と動物の名前は、逆にたどれば干支に戻せます。「黒い猿」を例にします。黒は水の色なので、天干は壬か癸です。猿は申で、申は陽の地支なので、組み合わさるのは陽の壬だけです。したがって、黒い猿は壬申です。
年柱が壬申になるのは、このサイトの計算では、1992年2月4日22時48分ごろから1993年2月4日4時37分ごろまで(日本時間)に生まれた人です。次に年柱が壬申になるのは、60年後の2052年の立春からです。
日柱が壬申になる日は、60日に一度めぐってきます。2026年では2月27日、4月28日、6月27日、8月26日、10月25日、12月24日の6日です。日柱は真太陽時の23時に替わるので、正確には、前日の23時から当日の23時の前までに生まれた人の日柱が壬申です。
「黒い猿」という名前だけでは、年柱のことか日柱のことかは決まりません。計算機は、入力された生年月日について、日柱の動物と年柱の動物を並べて表示します。
色と動物の名前から何がわかりますか
色と動物の名前は、干支の二文字を覚えやすく言い換えたものです。名前によって、干支にない情報が加わるわけではありません。「青い蛇」が表しているのは、その柱が乙巳であること、つまり天干が陰の木で、地支が巳だということです。
サジュで命式を読むときは、この二文字をほかの柱との関係の中で見ます。色のもとになる日干は、命式全体を読む出発点です。動物のもとになる日支は、二人の命式を比べるときに支合や冲の関係を見る場所で、サジュ相性占いで使っています。命式を順番に読む方法は命式の見方にまとめています。
色と動物の名前は干支の伝統的な呼び方であり、性格や将来を決めるものではありません。